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歴史のある物件

築100年を超える家が、まだ中古物件市場で取引され、しかもミリオン以上で売却されているというベイエリアの不動産。古くても、引き継いだオーナーが手入れをして、また次のオーナーに引き継がれていくのがアメリカの不動産です。

その基本的に中古物件は壊さずに修理、リモデルしながら住み替えるので、100年以上の家でも立派に住めて、しかもオリジナルの頑丈な今では入手不可能な木材を使っているので、歴史を感じさせる趣のある家も数多くあります。

とはいうものの、100年前には洗濯機、乾燥機、冷蔵庫も無かったので、キッチンとバスルームはオリジナルのままでは、使い勝手が悪く、歴代のオーナーさんがリモデルをした跡が見られます。

 

 今回ご紹介する物件は、1918年に建てられた物件でちょうどスペイン風邪のパンデミックの最中に立てられました。パンデミックを乗り切った頑丈な建物?とも言えますね。 現在のオーナーになってから数十年の月日が経っています。時期的に住み替えという事で、キッチンとバスルームを中心にリモデルすることになり、サンフランシスコ・ベイエリアでで活躍中のインテリアデザイナーの吉田ハルコ さんにお願いして本格的なリモデルになりました。

 いざりモデルになると、建築コードが100年前と現在では大幅に違っていて、リモデルする箇所は現在の建築コードに合わさなければ市の許可が降りないということもあり、色々修正箇所が出てきて、1ヶ月半の予定が3ヶ月近く延びてしまいました。コストダウンするためにもホームーオーナーさんも毎日ノンストップで動いてもらって、リアルターの私まで、ほぼ毎日通うという異例なプロジェクトになりましたが、皆さんの努力が実り、なんとか市場に出せる準備に取り掛かることが出来ました。

 

 初期の段階ではインテリアデザイナーを入れるという案はなかったのですが、色々オーナーと相談していくうちにやはり早くマーケットに出すにはインテリアデザイナーを入れた方がということになり、吉田ハルコさんにお願いすることになりました。

 コントラクターはずっと忙しいので着工してくれるのが9月10月最悪12月まで空いていないという状況でしたが、ハルコさんのおかげで、信用できるコントラクターを見つけられて、すぐに着工できることになり非常に助かりました。

 100年の歴史を感じつつ、モダンで快適な生活がエンジョイできる空間はご近所で唯一の物件に仕上がりました。

 

 今回はリモデルとデザインの作業にも関わって、また新しいことを学ぶことが出来ました。 されこれからは私の本業が始まり出番になります。

 

 物件の詳細は画像をクリックしてください。